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製品Q&A

製品Q&Aご使用にあたり

本Q&Aは、医療従事者向けの内容で、医療従事者が患者に対して行う診断、指導、助言等に代替するものではありません。また、掲載している情報は、医療従事者が製品の適正な使用を行うための一般的情報または参考情報であり、全ての症例またはケースに適応するものではありません。従いまして、本Q&Aのご利用によって生じた結果については、責任を負いかねますのでご了承ください。

本Q&Aには、承認外の内容(用法・用量、適応、剤形等)が含まれている場合がありますので、ご注意ください。製品のご使用に当たっては、最新の添付文書をご確認くださいますようお願いいたします。
なお、本Q&Aを許可なく複写、複製、転掲、頒布、改変等を行うことはご遠慮ください。

用法・用量

  • 上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する場合の服用方法は?

    トロンビンは至適pHが7付近であり、胃酸により酵素活性が低下します。そのため、上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する場合には、事前に緩衝液等により胃酸を中和させる必要があります。牛乳には緩衝作用があり、トロンビンと配合変化を起こすことなく1)胃酸を中和する作用があります2)牛乳を緩衝液として使用する場合の本剤の服用方法は以下の通りです。
    最初に約50mLの牛乳を飲ませてください。その5分後に、本剤10,000~20,000単位を約50mLの牛乳に溶かして(トロンビンとして200~400単位/mLに希釈して)服用させてください。
    なお、牛乳以外の緩衝液(リン酸緩衝液、0.5%重曹水等)を使用してもよいですが、アジ化ナトリウム等の防腐剤を含有している市販の緩衝液は使用しないでください。

    添付文書抜粋

    6. 用法及び用量

      〈上部消化管出血〉

    適当な緩衝剤で希釈した液(トロンビンとして200~400単位/mL)を経口投与する。

    なお、出血の部位及び程度により適宜増減する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

      〈上部消化管出血〉

    トロンビンの至適pHは7付近であり、酸により酵素活性が低下するので、本剤を上部消化管出血に用いる場合には、事前に緩衝液等により胃酸を中和させること。[14.1.3、14.1.6 参照]

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

      〈効能共通〉

    14.1.3 強酸、強アルカリ、重金属塩及び熱により酵素活性が阻害されるので注意すること。[7.、14.1.6 参照]

      〈上部消化管出血〉

    14.1.5 希釈した溶液を経口投与する必要がある場合には、コップなどに移して行うこと。[14.1.4 参照]

    14.1.6 事前に緩衝液等により胃酸を中和させること。例えば、本剤を経口投与する前に約50mLの牛乳を与え、5分後にトロンビン10,000~20,000単位を約50mLの牛乳に溶かして経口投与する。なお、牛乳の代わりにリン酸緩衝液等を用いてもよい。ただし、アジ化ナトリウム等の防腐剤を含有している緩衝液は使用しないこと。[7.、14.1.3 参照]

    【引用文献】
    1) インタビューフォーム XIII. 備考 2. その他の関連資料 ●配合変化
    2) 田村 昌行, 他. 日本病院薬剤師会雑誌 2001; 37: 1481-3

    2023年2月改訂

  • 上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する時に使用する緩衝剤にはどのようなものがありますか?

    上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する時に使用できる緩衝剤として、牛乳、リン酸緩衝液1)0.5%重曹水をご案内しています。これらはトロンビンと配合変化を起こすことなく2)胃酸を中和する作用があることがin vitroの試験で確認されています3)
    牛乳は調製する手間が必要なく、便利です。牛乳を飲むことができない患者さんの場合は、緩衝液の調製が必要となります。比較的簡便に調製できるのは0.5%重曹水です。
    なお、アジ化ナトリウム等の防腐剤を含有している市販の緩衝液は使用しないでください。

    添付文書抜粋

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

      〈上部消化管出血〉

    14.1.6 事前に緩衝液等により胃酸を中和させること。例えば、本剤を経口投与する前に約50mLの牛乳を与え、5分後にトロンビン10,000~20,000単位を約50mLの牛乳に溶かして経口投与する。なお、牛乳の代わりにリン酸緩衝液等を用いてもよい。ただし、アジ化ナトリウム等の防腐剤を含有している緩衝液は使用しないこと。[7.、14.1.3 参照]

    【引用文献】
    1) 日本病院薬剤師会 監修. 病院薬局製剤. 第6版. 薬事日報社; 2008. p.14
    2) インタビューフォーム XIII. 備考 2. その他の関連資料 ●配合変化
    3) 田村 昌行, 他. 日本病院薬剤師会雑誌 2001; 37: 1481-3

    2023年2月改訂

  • 上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する時に使用する緩衝剤として、水酸化アルミニウムゲルと水酸化マグネシウムの合剤、スクラルファート水和物のような胃炎・消化性潰瘍治療剤を使用していいですか?

    水酸化アルミニウムゲルと水酸化マグネシウムの合剤*)及びスクラルファート水和物**)は、上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する時の緩衝剤としての使用はお勧めしていません。これらの薬剤と本剤を配合すると配合変化が起き、本剤の酵素活性が低下することがin vitroの試験で確認されており1)止血効果が十分に得られない可能性があります。
    本剤と併用する必要がある場合は、先に本剤を緩衝剤(牛乳、リン酸緩衝液、0.5%重曹水等)を使用して服用し、本剤による止血が終了してからこれらの薬剤を服用することをご提案しています。なお、本剤による血液凝固速度は濃度に依存し、正常ヒト血漿を用いたin vitro試験では、トロンビン1、3、10及び30単位/mLの血液凝固時間は約24、10、6及び4秒でした2)

    *) 例:マルファ懸濁用配合顆粒、マーロックス懸濁用配合顆粒、タイメック配合内用液、他
    **) 例:アルサルミン内用液10%、アルサルミン細粒90%、他
    添付文書抜粋

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    18.1.3 血液凝固速度はトロンビン溶液の濃度に依存する。正常ヒト血漿を用いた試験において、トロンビン1、3、10及び30単位/mLの血液凝固時間は約24、10、6及び4秒であった(in vitro)。

    【引用文献】
    1) インタビューフォーム XIII. 備考 2. その他の関連資料 ●配合変化
    2) 持田製薬社内資料:トロンビン液モチダソフトボトル及びトロンビンモチダの正常ヒト血漿を用いた生物学的同等性試験

    2023年2月改訂

  • 上部消化管出血に対し、トロンビン液モチダソフトボトルと消化性潰瘍用剤であるアルギン酸ナトリウムを同時に経口投与していいですか?

    上部消化管出血に対し、トロンビン液モチダソフトボトルとアルギン酸ナトリウム*)を同時には経口投与しないでください。本剤とアルギン酸ナトリウムを配合すると配合変化が起き、本剤の酵素活性が低下することがin vitroの試験で確認されています1)
    また、アルギン酸ナトリウムの粘膜保護作用により消化管の出血部位が覆われるため、アルギン酸ナトリウムの後に本剤を服用すると、出血部位に本剤が到達せず、止血効果が十分に発揮されない可能性も考えられます。
    したがって、本剤とアルギン酸ナトリウムを併用する必要がある場合は、先に本剤を緩衝剤(牛乳、リン酸緩衝液、0.5%重曹水等)を使用して服用し、本剤による止血が終了してからアルギン酸ナトリウムを服用することをご提案しています。本剤による血液凝固速度は濃度に依存し、正常ヒト血漿を用いたin vitro試験では、トロンビン1、3、10及び30単位/mLの血液凝固時間は約24、10、6及び4秒でした2)
    なお、アルギン酸ナトリウムはpH3.0以下でゲル化することにより粘膜保護作用を示すと言われています。本剤服用直後は胃内pHが上昇しているため、例えば本剤服用後、2時間空けてアルギン酸ナトリウムを服用する等、服用間隔を十分に空けるのが好ましいと思われます3)

    *) 例:アルロイドG内用液5%、アルロイドG顆粒溶解用67%
    添付文書抜粋

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    18.1.3 血液凝固速度はトロンビン溶液の濃度に依存する。正常ヒト血漿を用いた試験において、トロンビン1、3、10及び30単位/mLの血液凝固時間は約24、10、6及び4秒であった(in vitro)。

    【引用文献】
    1) インタビューフォーム XIII. 備考 2. その他の関連資料 ●配合変化
    2) 持田製薬社内資料:トロンビン液モチダソフトボトル及びトロンビンモチダの正常ヒト血漿を用いた生物学的同等性試験
    3) 東風平 秀博. NIKKEI Drug Information 2006; 3月号: 3-4

    2023年2月改訂

  • 上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する時、プロトンポンプ阻害剤やH2受容体拮抗剤のような胃酸分泌抑制剤を服用している方でも緩衝剤を使用する必要はありますか?

    上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを経口投与する時は、プロトンポンプ阻害剤やH₂受容体拮抗剤を服用している方であっても緩衝剤を使用することをお勧めします。
    トロンビンの至適pHは7付近であり、胃酸により酵素活性が低下するため、本剤を経口投与する時は事前に緩衝剤により胃酸を中和させる必要があります。プロトンポンプ阻害剤やH₂受容体拮抗剤を服用することにより胃内のpHは上昇しますが、患者さんの病態や薬剤の種類、服用方法等によりpH上昇の程度は異なり、また日内変動もあります1),2)したがって、胃内のpHをトロンビンの至適pHにまで確実に上昇させた上で本剤を服用するためには、緩衝剤を使用することが望ましいと考えられます。

    添付文書抜粋

    6. 用法及び用量

      〈上部消化管出血〉

    適当な緩衝剤で希釈した液(トロンビンとして200~400単位/mL)を経口投与する。

    なお、出血の部位及び程度により適宜増減する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

      〈上部消化管出血〉

    トロンビンの至適pHは7付近であり、酸により酵素活性が低下するので、本剤を上部消化管出血に用いる場合には、事前に緩衝液等により胃酸を中和させること。[14.1.3、14.1.6 参照]

    【引用文献】
    1) 芦田 潔, 他. MB Gastro. 1993; 3: 9-16
    2) 田村 由美子. 帝京医学雑誌 1995; 18: 55-67

    2023年2月改訂

  • 上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを内視鏡下で撒布して使用する場合、緩衝剤は必要ですか?

    上部消化管出血に対しトロンビン液モチダソフトボトルを内視鏡下で撒布する場合は、緩衝剤を使用する必要はありません。
    トロンビンの至適pHは7付近であり、胃酸により酵素活性は低下しますが、内視鏡下では出血部位付近を生理食塩水等で洗浄後に出血部位を目がけて本剤を直接撒布することができるため、胃酸の影響を受けることなく止血処置が可能と考えられます。したがって、緩衝剤による胃酸の中和は必要ありません。

    2023年2月改訂

特殊患者

  • トロンビン液モチダソフトボトルを妊婦に投与できますか?

    妊婦に対する臨床試験は実施しておらず、安全性が確立していないことから、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。

    <参考>

    トロンビンの妊娠中の安全性に関して、海外では以下のカテゴリーに分類されています。

    オーストラリア分類:B2

    妊婦および妊娠可能年齢の女性への使用経験はまだ限られているが、この薬による奇形やヒト胎児への直接・間接的有害作用の発生頻度増加は観察されていない。動物を用いた研究は不十分または欠如しているが、入手しうるデータでは、胎仔への障害の発生が増加したという証拠は示されていない。
    添付文書抜粋

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    2023年2月改訂

相互作用

  • トロンビン液モチダソフトボトルとトラネキサム酸が併用禁忌になっている理由は?

    他社のトロンビン製剤と凝固促進剤との併用により、播種性血管内凝固症候群(DIC)を起こした症例が報告されたことを受け、凝固促進剤の他、抗プラスミン剤(トラネキサム酸)、アプロチニン製剤とトロンビン製剤は併用禁忌に設定されました。
    トロンビン液モチダソフトボトルを用法及び用量通りに使用することで本剤が血管内に入る可能性は低いですが、万が一、血管内に入った場合は、トラネキサム酸との併用により血栓形成傾向があらわれるおそれがありますので、併用は避けてください。

    2023年2月改訂

製剤

  • トロンビン液モチダソフトボトルの室温での安定性は?

    トロンビン液モチダソフトボトルの加速試験および苛酷試験の結果を以下に示します1)
    なお、本剤の貯法は「凍結を避け、10℃以下に保存すること」になっています。

    添付文書抜粋

    貯法:凍結を避け、10℃以下に保存すること

    【引用文献】
    1) インタビューフォーム Ⅳ. 製剤に関する項目 6. 製剤の各種条件下における安定性

    2023年2月改訂

  • トロンビン液モチダソフトボトルの外袋開封後の安定性は?

    トロンビン液モチダソフトボトルの外袋を開封しても薬剤の安定性には影響しません。本剤は、外袋包装なしのソフトボトルの状態で長期保存試験1)を実施しており、3年間安定でした。本結果に基づき有効期間が3年に設定されています。
    本剤は未使用品であることを識別するために外袋で包装しています。ソフトボトルのキャップはネジ状になっており、何度でもキャップの開け閉めができるため、外袋を開封すると使用・未使用(キャップ開封・未開封)の区別がつきません。なお、一度キャップを開けると本剤の無菌性は損なわれますので、開封後は速やかに使用してください。

    添付文書抜粋

    有効期間:3年

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

      〈効能共通〉

    14.1.1 一度キャップを開けると本剤の無菌性が損なわれるため、開封後は速やかに使用すること。

    【引用文献】
    1) インタビューフォーム Ⅳ. 製剤に関する項目 6. 製剤の各種条件下における安定性

    2023年2月改訂

  • トロンビン液モチダソフトボトルのキャップ開封後の安定性は?

    トロンビン液モチダソフトボトルのキャップ開封後の安定性試験は実施していません。本剤は無菌製剤です。開封後は速やかにご使用ください。

    添付文書抜粋

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

      〈効能共通〉

    14.1.1 一度キャップを開けると本剤の無菌性が損なわれるため、開封後は速やかに使用すること。

    2023年2月改訂

  • トロンビン液モチダソフトボトルは院外処方できますか?

    トロンビン液モチダソフトボトルは、上部消化管出血に対し経口投与する用法が認められており、院外処方される場合もあります。

    添付文書抜粋

    6. 用法及び用量

      〈上部消化管出血〉

    適当な緩衝剤で希釈した液(トロンビンとして200~400単位/mL)を経口投与する。

    なお、出血の部位及び程度により適宜増減する。

    2023年2月改訂

  • トロンビン液モチダソフトボトルを使用する時に、医療機関で使用記録を作成する必要はありますか?

    トロンビン液モチダソフトボトルは生物由来製品であり特定生物由来製品ではありませんので、医療機関で使用記録を作成する必要はありません。

    2018年7月作成