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脂肪酸ライブラリー

2022年03月15日公開

<EPA/AA比と病態>
冠動脈疾患患者におけるEPA/AA比の変化と心血管イベントとの関連
-日本人での研究結果を基に-

EPA/AA比とは・・・

血液中の脂肪酸の中で、エイコサペンタエン酸(EPA)は動脈硬化を抑制しますが、一方アラキドン酸(AA)は血栓や炎症を引き起こして動脈硬化を促進します。動脈硬化性疾患の患者では、EPA/AA比が低いことが報告されています。

EPA/AA比と動脈硬化性疾患に関連する主な因子の変化(イメージ図)

PGE2:プロスタグランジンE2LTB4:ロイコトリエンB4TXA2:トロンボキサンA2ET-1:エンドセリン-1

笠井久豊ほか 医学検査 2012;61:865-70
Nelson JR, et al. Postgrad Med 2019;131:268-77より作図

魚介類と肉類の摂取量の
年次別推移

日本人における魚介類と肉類の摂取量が大きく変化しています。

従来は肉類よりも魚介類の摂取量が多かったものの、2009年から逆転し、魚介類の摂取量が減少していると報告されています。

対象・方法
厚生労働省が毎年行っている「国民生活基礎調査」のうち、「国民健康・栄養調査(2001年、2002年は国民栄養調査)」にて得られた食品群別摂取量に関する調査結果より、2001年以降の魚介類及び肉類の摂取量を年次別に集計した。

厚生労働省 国民健康・栄養調査
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html)より作図

近年の血漿中EPA/AA比の変化

近年、ACS患者においてEPA濃度、EPA/AA比の有意な低下が認められました(第1期・第2期患者群に対する第3期患者群の比較)。
対 象
2011年~2019年に香川県立中央病院にてACSの治療を受けた889例(第1期:238例、第2期:285例、第3期:366例)
方 法
単施設、後ろ向き観察研究。ACS患者の入院時期に応じて第1期(2011年~2013年)、第2期(2014年~2016年)、第3期(2017年~2019年)に分け、入院当日に測定した血漿中EPA濃度、AA濃度、EPA/AA比を比較検討した。

ACS:acute coronary syndrome(急性冠症候群)

Okada T, et al. Nutrients 2021;13:253

EPA/AA比と
MACE累積発症率の関連

PCI施行患者において、EPA/AA比とMACE累積発症率との関連が示されました。

MACE:主要冠動脈イベント[心臓死、ACS(致死的/非致死的心筋梗塞、不安定狭心症)、新規病変部に対するPCI、冠動脈バイパス術]

高EPA/AA比群と低EPA/AA比群のMACE累積発症率(カプランマイヤー曲線)

高EPA/AA比群は低EPA/AA比群に比べて有意にMACE累積発症率が低いことが示されました。

対 象
2007年9月~2007年11月に小倉記念病院にて狭心症のために待機的PCIを施行した284例
方 法
PCI施行日朝の患者のEPA、AAの血清レベルを測定し、EPA/AA比を算出した。EPA/AA比の中央値(0.404)を境界として患者を低EPA/AA比群、高EPA/AA比群に分類し、EPA/AA比とPCI後のMACEとの関連性について検討した(平均追跡期間537日間)。
評価項目
主要評価項目:MACE累積発症率

Domei T, et al. Circ J 2012;76:423-9