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多領域、多職種からのアプローチ 慢性便秘

2019年10月23日公開(2021年10月1日デザイン改訂)

産婦人科医の視点から 産婦人科病院における「女性のための便秘外来」設置の試み

医療法人至誠会
梅田病院 院長

北川 博之先生

西尾 彰泰 先生

本記事の内容は2019年8月時点の情報に基づく

産科領域で多い便秘の専門外来設置の経緯

当院は、年間およそ700~800件の分娩を扱っている産婦人科と小児科に特化した病院です。
産婦人科では便秘の訴えは妊婦において2人に1人ともいえる頻度であり、マイナートラブルではもっとも頻度の高い訴えのひとつといえるでしょう。妊娠中はホルモンバランスの変化や大腸への圧迫、いきむことへの躊躇等から便秘になりやすく、分娩前後は程度の差こそあれ痔を発症しやすく、排便時の痛みへの恐怖心から、便秘を重症化させていることも少なくありません。また、妊娠前から市販の便秘薬を使用していた患者さんで妊娠中も継続して良いかを不安に思う方や、産後の会陰裂傷部や痔の痛みでいきむことができず便秘治療薬を希望する患者さんも多くいます。
日常診療で数多くこのような相談を受けており専門外来の必要性を感じていた中で、以前より産後の肛門疾患・外痔核などの外科治療で連携していた肛門科医が、週に1回外来を担当してくれるという巡りあわせもあり、2019年1月に「女性のための便秘外来・失禁外来」を開設するに至りました(図1)。
現在、便秘外来は木曜日の午前に診療を行っています。診察では婦人科の内診台ではなく、肛門科スタイルの昇降式診察台を使用しています(図2)。また、専門外来の開設日以外に患者さんから便秘について相談されても産婦人科医が診療できるよう、肛門科医から技術と知識を習得しています。以前から便秘への対応はしていましたが、限られた便秘治療薬の処方などにとどまっていました。肛門科医を迎えて改めて便秘治療薬についても勉強をし、現在はそれぞれの患者さんに応じて適切なものを出さなければいけない、例えば、妊婦さんだったら、妊娠していなかったら、高齢者で腸管の運動機能が低かったらと考えながら適宜対応しています。また、分娩前後はまったく便秘も痔もない女性は少ないと思いますが、この痔を発症・再発させないためには、原因となる便秘を予防して解消すること、日ごろから便通を整えることが重要であるということにも改めて気づかされました。

図1 院内に掲示している案内
院内に掲示している案内
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図2肛門科スタイルの昇降式診察台
肛門科スタイルの昇降式診察台
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開設から半年、幅広い年齢層の患者さんが来院

当院の外来受診者数は1日約100人で、産科7割、婦人科3割です。便秘外来の受診者数は毎回20-30人ほどで、現段階では肛門科医がもともと診察していた患者さんがもっとも多く、6~7割が高齢者で、残りは若い方、妊婦さん、産後の方ですが、便秘外来で痔も診てもらえる専門医がいるという評判を聞いて新たに来られる患者さんも増えてきています。「女性のための」と銘打って中待合は男性の出入り不可とし、気兼ねなく相談できる雰囲気を大切にしています。
便秘、痔、肛門痛、便失禁、痔核手術後のフォロー、分娩後の痔の悪化など様々な症状で、幅広い年齢層の患者さんが来院されています。コロコロ便の便秘と下痢を交互に繰り返す、混合型IBS(過敏性腸症候群)の患者さんも多いです。

お産を契機に当院で便秘治療薬を処方され、その後も継続して通っている患者さんは多数います。高齢の女性においては、便秘と便失禁は同じくらいいますが、便失禁や肛門痛の高齢の患者さんが意外に多くいることも改めて知りました。
産婦人科の患者としての受診時には、訴えはなかったケースも見受けられました。便秘について相談しにくかったり、わざわざ相談する必要はないと思っているうちに、重症化してしまうケースもありますので、患者さんをいかに早期治療へとつなげていくかが課題であるといえます。

患者指導とこれからの便秘治療について

重視している生活指導は、規則正しい排便習慣(できたら朝食後30-60分)と、食物繊維の多く含まれる野菜、きのこ、芋類を十分に摂ってよく咀嚼することです。細かくしなければ水分保持効果もなく、そのまま便として出てきてしまうので、「とにかくよく噛んで」とお伝えしています。腸内細菌叢を善玉菌主体に保つうえでも、よく咀嚼することはとても有益です。
この数年で、異なる作用機序を持ついろいろなタイプの便秘治療薬が登場し、患者さんごとで適切な薬剤を適量使用したオーダーメイドに近いさまざまな治療が可能になっています。当院の便秘外来では、今後も生活習慣の改善指導や薬剤の特徴をとらえた便秘治療薬を選択することでスムーズな便通を促し、痔の予防にも力を注いでいきたいと思っています。

図3 便秘外来の問診票と治療方針説明書
便秘外来の問診票と治療方針説明書
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  • 患者さんが便秘の問題を気兼ねなく相談できる環境づくりが大切である
  • 便秘が重症化してしまう前に、いかに早期治療につなげるかが課題
  • 日ごろから食習慣・排便習慣を通じて便通を整えることが、最も重要である
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