高尿酸血症の治療について
高尿酸血症の治療目標は、痛風関節炎や腎障害などの尿酸塩沈着症状を回避するとともに、肥満、高血圧、糖・脂質代謝異常などの合併症にも配慮して、生活習慣の改善や、必要に応じて薬物治療を導入することで生命予後の改善を図ることです。
- 高尿酸血症の治療目標は、関節をはじめとする体組織への尿酸塩沈着症を解消し、痛風関節炎や腎障害などを回避することです2)。
高尿酸血症患者の痛風の有無別
DECTによる尿酸血症保有率(横断研究、海外データ)
DECTにより下肢に尿酸塩結晶の沈着が認められた症例の割合は、無症候性高尿酸血症患者で24%(6/25例)、早期痛風患者で79%(11/14例)、後期痛風患者で84%(16/19例)でした1)。
Dalbeth N, et al. Ann Rheum Dis 2015;74:908-11
- 最終目標としては、肥満、高血圧、糖・脂質代謝異常などの合併症にも配慮して、生活習慣の改善や薬物治療を行うことで生命予後の改善を図ります2)。