高尿酸血症が長年持続すると痛風関節炎や痛風結節、腎障害、尿路結石などの尿酸塩沈着に関連する臨床症状が現れる可能性があります。また、尿酸塩沈着が存在しなくても、血清尿酸値高値は高血圧、糖尿病、CKD(慢性腎臓病)、脳・心血管病やメタボリックシンドロームなどの病態の予測因子・危険因子となる可能性も指摘されています1)。
生活習慣の改善とともに、合併症のある無症候性高尿酸血症は血清尿酸値8.0mg/dL以上、合併症のない無症候性高尿酸血症は血清尿酸値9.0mg/dL以上で薬物治療を考慮し2)、血清尿酸値の是正が勧められます。
1)日本痛風・尿酸核酸学会ガイドライン改訂委員会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版 診断と治療社 2018 : 72-3
2)日本痛風・尿酸核酸学会ガイドライン改訂委員会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版 2022年追補版 診断と治療社 2022: 28-31