MES編
MESを評価してみよう
臨床的寛解で、定期的な内視鏡検査を施行した症例の
Mayo内視鏡スコア(MES)は?
難易度:★★☆
【監修】
東京医科歯科大学病院 光学医療診療部 教授 大塚 和朗 先生
【出題・写真提供】
東京医科歯科大学 消化器連携医療学 准教授 藤井 俊光 先生
37歳 女性 潰瘍性大腸炎、全大腸炎型
- 29歳:
- 下痢で発症、近医にて潰瘍性大腸炎の全大腸炎型と診断され、経口潰瘍性大腸炎治療薬(基準薬)および局所製剤でコントロールされていた。
- 33歳:
- 中等症で再燃し当院紹介。血球成分除去療法にて寛解し、以降も経口潰瘍性大腸炎治療薬(基準薬)および局所製剤で寛解していた。
- 35歳、
- 37歳:出産。
- 37歳:
- 産後3ヵ月時に定期的な内視鏡検査を施行した。直近の経過中は臨床的に寛解している。S状結腸深部に10cm程度にわたって部分的に下記画像所見を得た。同部以外は炎症所見は認められなかった。
- 罹病期間
- :8年
- 病型
- :全大腸炎型
- 合併症
- :なし
- 併用薬
- :抗菌薬、NSAIDsの服用はなし
- 排便回数
- :1回
- 顕血便
- :なし
- 腹痛
- :なし
- 身長
- :164cm
- 体重
- :54kg
- 体温
- :36.4℃
- 脈拍数
- :56/分
- 血液検査
- :Hb 13.6g/dL
Alb 4.2g/dL
CRP 0.02mg/dL