MES編
MESを評価してみよう
潰瘍性大腸炎治療薬で長年コントロール良好でしたが、
急性増悪して入院となり、内視鏡検査を行いました。
この方のMayo内視鏡スコア(MES)は?
難易度:★☆☆
【監修】
東京医科歯科大学病院 光学医療診療部 教授 大塚 和朗 先生
【出題・写真提供】
東京医科歯科大学 消化器内科 講師 清水 寛路 先生
36歳 男性 潰瘍性大腸炎患者
- 26歳:
- 10月に左側大腸炎型潰瘍性大腸炎を発症。潰瘍性大腸炎治療薬の内服を開始したところ、コントロールは良好であった。
- 36歳:
- 4月に症状が再燃し、局所製剤の投与を行ったが改善がなく、症状は悪化した。同年8月に当院紹介受診された。受診時、症状は重症であったため入院となった。入院時に行った内視鏡画像を提示する。
- 罹病期間
- :10年
- 病型
- :左側大腸炎型
- 合併症
- :なし
- 家族歴
- :特記事項なし
- 治療
- :抗菌薬、NSAIDsの服用はなし
- 併用薬
- :なし
- 排便回数
- :10回以上
- 顕血便
- :(+++)
- 腹痛
- :あり、正中に圧痛あり
- 体温
- :35.7℃
- 脈拍数
- :67/分
- 血液検査
- :Hb 13.8g/dL
Alb 3.4g/dL
赤沈 38mm/h
CRP 2.68mg/dL