MES編
MESを評価してみよう
治療介入後の活動性評価の目的で
内視鏡検査を施行した症例のMayo内視鏡スコア(MES)は?
難易度:★☆☆
【監修】
東京医科歯科大学病院 光学医療診療部 教授 大塚 和朗 先生
【出題・写真提供】
東京医科歯科大学 消化器連携医療学 准教授 藤井 俊光 先生
28歳 女性 潰瘍性大腸炎、全大腸炎型
- 22歳:
- 反復する下痢で発症。近医の内視鏡検査にて、大腸全域にびまん性の炎症を認め、潰瘍性大腸炎の全大腸炎型と診断。経口潰瘍性大腸炎治療薬(基準薬)が導入されたが、効果不十分であったため、薬剤を追加して寛解導入を行った。以降、基準薬で維持されていた。
- 27歳:
- 再燃したため、再度、同薬剤を追加して寛解導入を行うも、漸減時に再燃。ステロイド依存性潰瘍性大腸炎として免疫調節薬を導入し、同薬剤を離脱。以降、臨床的に寛解しており、内視鏡的活動性評価の目的で内視鏡検査を行った。
- 罹病期間
- :6年
- 病型
- :全大腸炎型
- 合併症
- :なし
- 併用薬
- :抗菌薬、NSAIDsの服用はなし
- 排便回数
- :3回
- 顕血便
- :なし
- 腹痛
- :なし
- 身長
- :156cm
- 体重
- :45kg
- 体温
- :36.7℃
- 脈拍数
- :62/分
- 血液検査
- :WBC 3800/μL
Hb 13.8g/dL
MCV 96.5fL
Alb 4.4g/dL
CRP 0.03mg/dL
LRG(ロイシンリッチα2グリコプロテイン) 10.2μg/mL