- 医療関係者向けホーム
- 医療関連情報
- 心電図クイズ
- 北里大学 編 Q6
心電図クイズ
北里大学 編
定期検査で心電図変化を認めた30年透析を施行している74歳女性
難易度
- 出題:
-
- 北里大学医学部循環器内科学 診療講師・医局長
亀田 良 先生
- 北里大学医学部循環器内科学 診療講師・医局長
- 症 例
- 74歳,女性
- 主 訴
- なし
- 現病歴
- 多発性囊胞腎にて1992年から維持透析を施行している患者。特に胸部症状なく経過していたが,定期検査目的に施行した心電図検査にて心電図変化を認めたため,精査目的で透析クリニックから当院循環器内科に紹介受診となった。心電図施行時から来院時まで胸部症状の出現は認めない。透析クリニックでの以前の12誘導心電図を図1,直近の12誘導心電図を図2に示す。
- 既往歴
- 多発性囊胞腎,くも膜下出血(47歳),甲状腺切除(53歳)
- 生活歴
- 喫煙5本/日(20~25歳,現在なし),飲酒なし
- 家族歴
- 特記事項なし
- 内服薬
- なし
- 身体所見
- 血圧136/78mmHg,脈拍90回/分・整,身長153cm,体重42kg
- 胸部聴診
- Ⅲ音,Ⅳ音なし,心雑音なし,呼吸音正常
- 血液検査
- WBC 3,900/μL,Hb 12.8g/dL,Plt 8.3×10 4/μL,BUN 42.5 mg/dL,Cre 7.83mg/dL,AST 19IU/L,ALT 11IU/L,LDH 178IU/L,
Na 139mEq/L,K 5.6mEq/L,Cl 102mEq/L,NT-proBNP 8,484pg/mL,トロポニンT 0.081ng/mL,CRP 0.54mg/dL
四肢誘導のみの変化