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オンボー®Information

開発の経緯

オンボー®〔一般名:ミリキズマブ(遺伝子組換え)(以下、本剤)〕は、インターロイキン(IL)-23のp19サブユニットに結合するヒト化IgG4モノクローナル抗体である。
IL-23はIL-12ファミリーに属する腸管粘膜の炎症に関与するサイトカインで、IL-23に特有のサブユニットであるp19と、IL-12と共通のサブユニットであるp40からなる。IL-12は抗腫瘍免疫を誘導すること、及び細菌やウイルスによる感染の防御に重要な役割を果たしていることが示唆されている※1、※2。したがって、IL-23のp19サブユニットのみを標的とすることで、IL-12による防御機能の維持が期待される※3 、※4。本剤は、IL-12には結合せずIL-23p19サブユニットに特異的に結合し、IL-23受容体との相互作用を阻害する※5

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は直腸及び結腸の炎症を特徴とする慢性疾患であり、「大腸粘膜を直腸側から連続性におかし、しばしばびらんや潰瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性炎症である」と定義される※6。特徴的な症状としては持続性又は反復性の、下血を伴うことのある下痢、血便及び腹痛である。また、直腸と結腸の機能障害により、便意を強く感じるために生じる便意切迫感〔排便に対する切迫感(突然又は即時の必要性)〕や便失禁、及びしぶり腹(便意を感じても排便がない状態)なども認められる※7。潰瘍性大腸炎の病期は、活動期(血便が出現し、内視鏡的には血管透見像の消失、易出血性、びらん又は潰瘍などを認める状態)と寛解期(血便が消失し、内視鏡的には活動期の所見が消失し、血管透見像が出現した状態)の2つに分類され※8、多くの潰瘍性大腸炎患者は、寛解と再燃を繰り返す。中等症から重症の潰瘍性大腸炎患者における治療選択肢は近年増加したが、いまだ日常生活に困っている患者が存在し、新しい作用機序を有する薬剤も必要とされてきた。

本邦では、日本を含む国際共同第Ⅲ相試験〔LUCENT-1(AMAN)試験:12週間の寛解導入試験、LUCENT-2(AMBG)試験:40週間の維持試験、長期継続投与試験であるLUCENT-3(AMAP)試験〕において中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対する本剤の有効性及び安全性を検討した結果に基づき、2023年3月に、点滴静注300mgは「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」、皮下注100mgオートインジェクター及び皮下注100mgシリンジは「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」の効能又は効果にて承認された。

また、オンボー®皮下注製剤は2024年6月より在宅自己注射指導管理料の対象薬剤に追加された。

クローン病

クローン病は「非連続性に分布する全層性肉芽腫性炎症や瘻孔を特徴とする原因不明の慢性炎症性疾患である」と定義され※6。口腔から肛門まで消化管のあらゆる部位に起こりうるが、大多数は小腸や大腸、またはその両者に病変を有する※8。よくみられる症状は腹痛、下痢、体重減少、発熱などで、ときに腸閉塞、腸瘻孔(内瘻、外瘻)、腸穿孔、大出血を発症する。腹部不定愁訴も少なからず認められるが、腹部症状を欠き、肛門病変に伴う症状、不明熱、関節痛などで発症することもあ※8
中等症から重症のクローン病患者における治療選択肢は近年増加したが、いまだ日常生活に困っている患者が存在し、新しい作用機序を有する薬剤も必要とされてきた※9

本邦では、日本を含む国際共同第Ⅲ相試験〔VIVID-1(AMAM)試験〕において中等症から重症のクローン病に対する本剤の有効性及び安全性を検討した結果に基づき、2025年3月に、点滴静注300mg、皮下注100mgオートインジェクター/皮下注200mgオートインジェクター(剤形追加)、皮下注100mgシリンジ/皮下注200mgシリンジ(剤形追加)の5製剤について、「中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)」の効能又は効果にて承認された。

添加物変更薬剤

オンボー®皮下注100mgオートインジェクター/オンボー®皮下注100mgシリンジについては、注射部位疼痛緩和を目指し、クエン酸を含まない製剤(クエン酸非含有のミリキズマブ溶液製剤)に変更するため、製造販売承認事項一部変更申請を行い、 2025年3月に承認された。剤形追加したオンボー®皮下注200mgオートインジェクター及び皮下注200mgシリンジはクエン酸非含有のミリキズマブ溶液製剤である。

2025年3月時点での効能又は効果は以下のとおりである。

オンボー®点滴静注300mg

  • 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
  • 中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)

オンボー®皮下注100mgオートインジェクター
オンボー®皮下注100mgシリンジ

  • 中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
  • 中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)

オンボー®皮下注200mgオートインジェクター
オンボー®皮下注200mgシリンジ

  • 中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)
  • ※1Hamza, T. et al.:Int J Mol Sci., 11(3), 789(2010)
  • ※2Tugues, S. et al.:Cell Death Differ., 22(2), 237(2015)
  • ※3Kurtz, S. L. et al.:PLoS One., 9(10), e109898(2014)
  • ※4Teng, M. W. L. et al.:Nat Med., 21(7), 719(2015)
  • ※5社内資料:ミリキズマブの薬理試験
  • ※6日本消化器病学会 編:炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改訂第2版). 南江堂, 2020
  • ※7日比紀文, 久松理一.:IBDを日常診療で診る 炎症性腸疾患を疑うべき症状と、患者にあわせた治療法. 羊土社, 2017
  • ※8厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(久松班)
    令和5年度分担研究報告書. 潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針(令和5年度 改訂版)、2024
  • ※9Scheurlen, K.M. et al.:J Clin Med., 12(17), 5595(2023)