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Information
薬理作用
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1.動脈の弾力性保持作用
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2.血清脂質低下作用
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3.血小板凝集抑制作用
- 実験的動脈硬化モデルに対する作用
動脈の弾力性保持作用
動脈硬化モデルにおけるPWV※及び動脈の中膜障害に対する作用(非臨床試験成績:ウサギ)
※PWV〔Pulse Wave Velocity:(大動脈)脈波速度〕
大動脈の平均の動脈硬化度を示す指標で、大動脈起始部から大腿動脈まで脈波が伝播する速度である。値が大きいほど、動脈硬化は進んでいることを示す。
試験方法
ウサギに、動脈硬化食(高α化デンプン、高塩分、低蛋白食)100g/日+ノルアドレナリン(アラビアゴムとのカクテル、3mg/日)筋注負荷を行い実験的動脈硬化モデルを作成した。この硬化負荷群と普通食群、及び投与群(硬化負荷+イコサペント酸エチル300mg/日、連日経口投与)それぞれ各10羽について、1ヵ月ごとにPWVを測定、実験開始150日後に胸部大動脈第5肋間部を摘出し、病理組織学的検討を行った。
- 荒井一歩 他, 動脈硬化 1995;22:759-767
- [利益相反]本試験は持田製薬株式会社の支援により行われた。
血清脂質低下作用
リポ蛋白代謝に対する作用(非臨床試験成績:ラット)
試験方法
ラットに高コレステロール負荷とともにイコサペント酸エチル1,000mg/kg/日を4週間経口投与し、血清リポ蛋白画分を採取後、無処置のラットに静注した。高コレステロール負荷イコサペント酸エチル非投与群の血清リポ蛋白画分を同様に静注し、これらのラットの血清コレステロール濃度を投与1分後を100として経時的に測定し比較した。
- Mizuguchi K. et al. Eur J Pharmacol 1993;231:121-127
- [利益相反]著者は持田製薬株式会社の社員である。
血小板凝集抑制作用
血小板膜リン脂質中のEPA/AA比、TXB2産生量、血小板凝集率に対する作用(非臨床試験成績:ウサギ)
試験方法
ウサギにイコサペント酸エチル30または300mg/kg/日を4週間経口投与し、血小板膜リン脂質中のEPA/AA比をガスクロマトグラフィーにより測定した。また、調製したPRP(多血小板血漿)にコラーゲン6μg/mLを添加し、TXB2産生量及び血小板凝集率を測定した。
AA:アラキドン酸、TXB2:トロンボキサンB2(TXA2の代謝物)
- Sato M. et al. Biol. Pharm. Bull. 1993;16:362-367
- [利益相反]著者は持田製薬株式会社の社員である。
実験的動脈硬化モデルに対する作用
頸動脈カフ被包モデルの内膜肥厚に対する作用(非臨床試験成績:ウサギ)
試験方法
ポリエチレン製のカフ(内径2mm、長さ15mm)をウサギの頸動脈に装着し、飼育方法(普通食、0.5%コレステロール食)及びイコサペント酸エチル経口投与(600mg/kg/日)の有無によって分けた4群間(各群6羽)において、内膜肥厚に及ぼす影響を比較検討した。イコサペント酸エチルはカフ装着1週間前、各飼料はカフ装着時から与え、装着3週後に頸動脈片を摘出して、それらの横断面切片2~4個について内膜肥厚の測定及び病理組織学的検討を行った。
- 岩本俊彦 他, 動脈硬化 1993;21:443-448
- [利益相反]本試験は持田製薬株式会社の支援により行われた。