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- Clinical Study:成人国内第Ⅲ相試験(継続期:長期投与試験) 試験の概要
Clinical Study成人国内第Ⅲ相試験(継続期:長期投与試験)
「モビコール」及びMOVICOLは、Norgineグループの登録商標です。
試験の概要「成人国内第Ⅲ相試験(継続期:長期投与試験)1)」
1)EAファーマ株式会社:社内資料(成人国内第Ⅲ相試験)<承認時評価資料>
当研究は開発会社である味の素製薬株式会社(現、EAファーマ株式会社)の支援にて行われた。
「禁忌を含む使用上の注意」等は添付文書をご参照ください。
試験デザイン
非盲検長期継続投与試験
目的
慢性便秘症患者を対象に52週間のモビコール®長期投与による安全性および有効性を検討する。
対象
15歳以上の慢性便秘症患者のうち成人国内第Ⅲ相試験(検証期)を完了した153例(検証期で3例が投与中止となった)(有効性解析対象[FAS※1]:153例、安全性解析対象:153例)。慢性便秘症患者の基準は成人国内第Ⅲ相試験(検証期)と同様。
- ※1FAS:Full Analysis Set(最大の解析対象集団)モビコール®が1回以上投与され、何らかの有効性に関する観測値を持つすべての患者による集団を「最大の解析対象集団」とした。
投与方法
モビコール®6.9g包※2及びプラセボ6.9g包は、1包あたり約62.5mLの水に溶解した。
検証期終了後、2週間の休薬期間を設定した後、すべての患者に対しモビコール®を52週間経口投与した。
検証期と同様、1日1回2包から投与開始し、患者の状態により投与量調節基準を目安に投与量を調整した。なお、増量する場合は1日おきとし、投与量の上限は1日6包とした。投与のタイミングは投与量に応じて1日1回または2回とし、1日2回の場合は朝、夕に投与した。
また、来院時の直前2週間の完全自発排便回数が6回以上の場合、2包減量、もしくは1週間の自発排便回数が3回未満となるまで投与を休止し、再開する場合の投与量は休止前と同じとした。
仮登録から最終の観察・検査まで、連続して72時間以上排便が認められない場合に限り、ビサコジル坐剤10mgを救済薬として使用することを可とした。救済薬を1回使用しても排便が認められない場合には、試験継続の可否を医師が判断した。ただし、モビコール®投与開始日前日および投与開始2日間の救済薬の使用は禁止した。
- ※2モビコール®6.9g包(有効成分:6.8523g):「モビコール®6.9g包」はモビコール®配合内用剤LD 1包(6.8523g)に相当する。
評価項目
有効性に関する評価項目※3
<副次評価項目>
- 継続期各週の自発排便回数の観察期間第2週からの変化量
- 継続期各週の完全自発排便回数の観察期間第2週からの変化量
- 継続期各週の自発排便回数および完全自発排便回数におけるレスポンダーの割合
- 救済薬の使用状況
- Bristol便形状スケールに基づいた便硬度
- モビコール®休薬日数
- モビコール®投与包数 等
- ※3有効性評価は患者日誌のデータに基づき行われた。
安全性に関する評価項目
- 有害事象
- 臨床検査
- バイタルサイン
解析計画
副次評価項目の継続期各週の自発および完全自発排便回数の観察期間第2週からの変化量※4について要約統計量および95%信頼区間を算出した。Bristol便形状スケールに基づいた便硬度の中央値について、継続期第24週および第52週において1標本t検定によるp値を算出した。さらに、便硬度を[1,2]、[3,4,5]、[6,7]の3つのカテゴリーに分類した頻度表を作成した。継続期の治験薬休薬日数は、要約統計量を算出した。継続期の治験薬投与包数は、継続期各週における1週間当たりの治験薬投与包数の要約統計量を算出した。
安全性の解析は全期間(検証期から継続期第52週まで)を対象に集計を行った。安全性解析対象集団はモビコール®が1回以上投与された患者とした。
- ※4変化量=観察期間第2週データをベースライン値とした。
用語の定義
自発排便 | 下剤/浣腸または摘便なしに発現する排便。本試験においては、救済薬※使用後24時間以内の排便は自発排便としない。 |
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完全自発排便 | 残便感のない自発排便。 |
レスポンダー | 1週間あたりの自発排便回数または完全自発排便回数が、観察期間第2週より1回以上改善し、かつ3回以上である患者。 |
- ※成人国内第Ⅲ相試験においては、連続して72時間以上排便が認められない場合に限り、ビサコジル坐剤10mgを救済薬として使用することを可とした。
6. 用法及び用量 –一部抜粋-(12歳以上の小児及び成人の用量のみ記載)
本剤は、水で溶解して経口投与する。
通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量としてLD 6包又はHD 3包まで(1回量としてLD 4包又はHD 2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 2包又はHD 1包までとする。
8. 重要な基本的注意
本剤投与中は腹痛や下痢があらわれるおそれがあるので、症状に応じて減量、休薬又は中止を考慮し、本剤を漫然と継続投与しないよう、定期的に本剤の投与継続の必要性を検討すること。