- 医療関係者向けホーム
- 医療関連情報
- 「連載クイズ」今こそ統計を正しく理解する
- 第8回 有意差の解釈
獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科 教授浅井 隆
有意差の解釈
新しく開発された非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の有用性についての論文が発表されました。その研究では、腹痛の訴えがあった60人の女性が2群にランダム化区分され、1群で新薬が、他群で従来薬が投与され、20分後に痛みが軽減したかどうかの比較がされました。そして腹痛が軽減した頻度は、新薬は従来薬に比べ有意に高かった(P<0.05)が、副作用発生頻度は両群間で有意差がなかった(P≧0.05)、という結果でした(表)。
新薬は従来薬に比べ効果が高く、副作用に違いがないと統計学的に示されているため、この新薬を使ってよいと思います。
統計学的にその解釈は適切でないため、この新薬を使うのには慎重であるべきです。
Answerは会員限定です。
以下よりログインまたは新規登録をしてください。
活用しよう!
coming soon
あるかどうかで判定しよう!
coming soon