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- 第10回 “有意差あり”を適切に解釈しよう!
獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科 教授浅井 隆
“有意差あり”を適切に解釈しよう!
腹腔鏡下卵巣摘出術を受ける予定の100人の患者を2グループにランダム区分し、一方のグループで全身麻酔のみ、もう一方のグループで全身麻酔と胸部硬膜外麻酔の併用下に手術を施行した。手術中および術後に30項目に関して、t検定を用いてグループ間比較をしたところ、尿量のみで有意差ありとなりました(P<0.05で有意差ありと定義した)。
研究方式として最も信頼性の高いランダム化比較の結果のため、全身麻酔に硬膜外麻酔を併用すると尿量は減少すると解釈してよいと思います。
尿量に有意差あり、となっていますが、硬膜外麻酔を併用で尿量が減ると解釈できないと思います。
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