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「連載クイズ」今こそ統計を正しく理解する

獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科 教授浅井 隆

2024年6月11日公開
10

“有意差あり”を適切に解釈しよう!

腹腔鏡下卵巣摘出術を受ける予定の100人の患者を2グループにランダム区分し、一方のグループで全身麻酔のみ、もう一方のグループで全身麻酔と胸部硬膜外麻酔の併用下に手術を施行した。手術中および術後に30項目に関して、t検定を用いてグループ間比較をしたところ、尿量のみで有意差ありとなりました(P<0.05で有意差ありと定義した)。

専門医A専門医Bのどちらが正しい解釈をしているのでしょうか?
専門医A

研究方式として最も信頼性の高いランダム化比較の結果のため、全身麻酔に硬膜外麻酔を併用すると尿量は減少すると解釈してよいと思います。

専門医B

尿量に有意差あり、となっていますが、硬膜外麻酔を併用で尿量が減ると解釈できないと思います。

2024年6月作成
17378-1/B3 PI
1
P値の解釈、
正しいのはどちら?
2
データのばらつき:
標準偏差?標準誤差?
3
相関係数の
落とし穴?
4
感度と特異度の
正しい解釈は?
5
オッズ比を適切に
解釈しよう!
6
NNTを確実に
解釈しよう!
7
平均と中央値、
どちらを使うべき?
8
有意差の
解釈
9
標準偏差を
活用しよう!
10
“有意差あり”を
適切に解釈しよう!
11
相関の解釈
正しい?
12
器具の性能比較の
解釈法
13
平均年齢の示し方、
どちらが正確?
14
比較研究での
背景因子への検定
15
信頼区間を
活用しよう!
第15回 
coming soon
16
“臨床的に意味のある差”が
あるかどうかで判定しよう!
第16回 
coming soon
2分を目安に解答!