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「連載クイズ」今こそ統計を正しく理解する

獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科 教授浅井 隆

2023年12月5日公開
第3回

相関係数の落とし穴？

大学院生のA医師は、肥満が更年期障害の発生率に影響するかどうかを調べることにしました。まず、身長と肥満度に関連があるかどうかを調査するために、対象者20人の身長とボディマス指数（BMI）の相関係数を求めたところ、相関は低いことが判明しました（図）。学会で発表したところ、質問を受けました。

身長とボディマス指数（BMI）の散布図と相関係数（r）
A医師

研究対象者の身長とBMIに強い相関はありませんでした。

質問者

この図の相関を見るのは統計的にナンセンスではありませんか？

さて、この相関の計算は本当にナンセンスなのでしょうか？
2023年12月作成
17371-1/B3 PI
4感度と特異度の正しい解釈は？ 問題一覧に戻る
第1回
Ｐ値の解釈、
正しいのはどちら？
第2回
データのばらつき：
標準偏差？標準誤差？
第3回
相関係数の
落とし穴？
第4回
感度と特異度の
正しい解釈は？
第5回
オッズ比を適切に
解釈しよう！
第6回
NNTを確実に
解釈しよう！
第7回
平均と中央値、
どちらを使うべき？
第8回
有意差の
解釈
第9回
標準偏差を
活用しよう！
第10回
“有意差あり”を
適切に解釈しよう！
第11回
相関の解釈
正しい？
第12回
器具の性能比較の
解釈法
第13回
平均年齢の示し方、
どちらが正確？
第14回
比較研究での
背景因子への検定
第15回
信頼区間を
活用しよう！
第15回　
coming soon
第16回
“臨床的に意味のある差”が
あるかどうかで判定しよう！
第16回　
coming soon
2分を目安に解答！

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