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「連載クイズ」今こそ統計を正しく理解する

獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科 教授浅井 隆

2024年12月3日公開
16

“臨床的に意味のある差”があるかどうかで
判定しよう!

専修医Cさんは、婦人科手術後に収縮期血圧が180mmHgを超える異常高血圧となったときに、どの治療薬を使用すべきなのかを決めるために、3つの静脈投与用の降圧薬X, Y, Zの研究論文を見つけ、医局の勉強会で紹介しました。

表 静脈投与用の降圧薬の比較
A医師B医師どちらの見解が正しいでしょうか?
A医師

これらの中では降圧薬Yを選択すべきで、降圧薬Xは適応とならないと思います。降圧薬Zは他の研究がないかどうかを調べるべきだと思います。

B医師

“有意差あり”であった降圧薬XとYが適応となりますが、P値が最小であった降圧薬Xを選択すべき、と思います。

2024年12月作成
17384-1/B3 PI
1
P値の解釈、
正しいのはどちら?
2
データのばらつき:
標準偏差?標準誤差?
3
相関係数の
落とし穴?
4
感度と特異度の
正しい解釈は?
5
オッズ比を適切に
解釈しよう!
6
NNTを確実に
解釈しよう!
7
平均と中央値、
どちらを使うべき?
8
有意差の
解釈
9
標準偏差を
活用しよう!
10
“有意差あり”を
適切に解釈しよう!
11
相関の解釈
正しい?
12
器具の性能比較の
解釈法
13
平均年齢の示し方、
どちらが正確?
14
比較研究での
背景因子への検定
15
信頼区間を
活用しよう!
16
“臨床的に意味のある差”が
あるかどうかで判定しよう!
2分を目安に解答!