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レクサプロ Pick Up

2022年09月12日公開

“女性のための「かかりつけ」とは”

女性のための「かかりつけ」の役割とは?

2005年より、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は、産婦人科医が女性の健康を生涯にわたって総合的に支援することを目指して、3月1~8日までの8日間を「女性の健康週間」と定めて啓発活動を開始しました1)。2008年からは厚生労働省が定める国民運動として、女性が生涯を通じて健康で明るく充実した日々を自立して過ごすことを総合的に支援するため、国や地方自治体が一体となってさまざまな活動が展開されています1)
2019年の「女性の健康週間」には、「頼れるかかりつけの婦人科を持とう」というテーマで、11,198名の女性を対象に民間企業と一般社団法人の共同による意識調査が行われました2)。30代以上では約9割に婦人科の受診経験があったものの、20代前半では60.9%、10代では31.8%にとどまっていました(図1)。思春期世代の女性にとって、婦人科の受診はまだハードルが高いと感じられているのだと思います。
次に、通院している婦人科を「かかりつけ」と思っているかたずねたところ、「かかりつけ」と思っていたのは39.9%で、その理由としては、「定期的に受診しているから」40.6%、「自宅や職場の近くにあるから」40.4%に続き、「信頼できる医師がいるから」40.0%、「何でも相談できるから」32.0%などがあげられました(図2)。これらの結果より、通院する頻度やアクセスなどの物理的な要因に加えて、医師と信頼関係が構築されていることも「かかりつけ」の重要なポイントであることがわかります。
婦人科医とのコミュニケーションについてたずねると、「かかりつけ」の有無によって確実な違いがみられました(図3)。「かかりつけ」の婦人科がある女性の多くは疑問や心配を気軽に質問し、リラックスした状態で診察・治療を受け、医師の説明を理解し納得して帰宅できているのに対して、「かかりつけ」の婦人科がない女性は、悩みがあってもなかなか相談できていない状況がうかがわれました。

図1. 婦人科の受診経験

あなたは婦人科を受診したことがありますか?

  • 『ルナルナ』×「シンクパール」共同意識調査「頼れるかかりつけの婦人科を持とう」
  • https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000002943.html
  • (2022年5月12日確認)

図2. 通院している婦人科を「かかりつけ」と思う理由

ご自身が「かかりつけ」と思う理由について教えてください

<かかりつけの婦人科があると回答した女性が対象(n=3,551)>

定期的に受診しているから 40.6%
自宅や職場の近くにあるから 40.4%
信頼できる医師がいるから 40.0%
何でも相談できるから 32.0%
通い始めて長いから 31.0%
いつでも診てもらえるから 21.7%
その他 1.9%
  • [複数回答]
  • 『ルナルナ』×「シンクパール」共同意識調査「頼れるかかりつけの婦人科を持とう」
  • https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000002943.html
  • (2022年5月12日確認)

図3. 婦人科医とのコミュニケーション

婦人科では、医師とどのようなコミュニケーションをとっていますか?

  • [複数回答]
  • 『ルナルナ』×「シンクパール」共同意識調査「頼れるかかりつけの婦人科を持とう」
  • https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000002943.html
  • (2022年5月12日確認)

テレサ福岡天神ウィメンズクリニックでの取り組み

テレサ福岡天神ウィメンズクリニックは、福岡市の天神駅から徒歩10分弱の場所にあります。天神は九州最大の繁華街で、通勤や通学の帰りや買い物の途中に気軽に受診していただけるよう、利便性のよい場所を選んで2020年4月に開業しました。
当院は、女性のための「かかりつけ」クリニックを目指して、婦人科、周産期、ヘルスケアの3分野について診療を行っています(図4)。患者さんは20~30代の方を中心に、10~80代まで幅広い年齢層の方が受診されています。
婦人科としては、「Web問診」を活用しています。毎回受診前にWeb上の問診票に聞きたいことや不安なことを記入していただくことで、患者さんの「話を聞いてほしい」という思いを受け止めることができ、診察がスムーズに進むと感じています。月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)の診療では症状日誌の記録も活用しています。月経周期と身体症状や精神状態の変化を日誌形式に記録することで、変動の周期性に気付き、行動パターンを変えることで、それほど大きなストレスを感じることなく症状と付き合っていけるようになります。
周産期としては、出産の取扱いはしていませんが、里帰り出産希望の方を中心に妊娠初期から妊娠32週までの妊婦健診を行っています。健診では毎回必ず助産師が面談を行い、妊婦さんの心配や困りごとを拾いあげるようにしています。新型コロナウイルス感染症対策の一環として、パートナーの妊婦健診への同席や分娩への立ち会いに制限を設けている施設も多くありますが、当院では困難な状況だからこそご家族で出産に向き合うことが必要だと考え、妊婦健診にはパートナーなど原則1名までの付き添いを可能としています。また、里帰り出産の方は産後1~2ヵ月でご自宅に戻られることが多いため、産後2ヵ月頃を目安にこちらから電話をして、産後の体調や育児について困りごとがないか積極的に聞く機会を設けています。
ヘルスケアとしては、プレコンセプションケア、婦人科での健康診断、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンなどのワクチン接種、カウンセリングなどを行っています。子宮頸がん検診などの健康診断は、婦人科を受診する良いきっかけとなるため、そのきっかけ作りは大切に考えています。また、当院では「産婦人科での心身ケア」を目指して、女性心理士によるカウンセリングを行っています。月経に関する悩み、ボディイメージのコンプレックス(摂食障害、神経性食思不振症)、パートナーとの関係(性感染症、DV、性被害)、妊娠活動への不安、更年期からの心身不調などの悩みなどについて、自費診療で相談を受け付けています。
女性の「かかりつけ」となるためには、患者さんが相談しやすいと感じる関係づくりが重要です(図5)。クリニック全体を身近に感じていただくことが重要であり、受付スタッフや看護師も含め、患者さんに積極的にお声掛けして、気軽にお話いただける雰囲気を作るように努めています。また、産婦人科以外の診療科でも、女性のライフステージを意識して各世代の女性が持つ特徴に注意することで、継続して受診されている患者さんでも変化を捉えやすくなるのではないかと思います。思春期~老年期までどの世代でも、産婦人科と内科、精神科・心療内科などとの医療連携は必要ですが、各科の専門性を活かしつつ、どのように連携を図っていくかが課題です。私自身が開業したのは、産婦人科と精神科の双方で関わっていくべき疾患や症状をケアしていきたいという思いがあったためです。そのため、近隣の精神科の先生方には開業前にご挨拶に伺い、該当する患者さんがいた場合はご紹介させていただきたい旨を直接お願いしました。連携先の医師同士が顔の見える関係となり、お互いに安心して紹介できる信頼関係を築くことが重要だと考えています。患者さんの受け入れをよく見極め、タイミングを見計らって他科受診を提案することで、さまざまな診療科の先生方と手を取り合い、これからも女性の健康を心身共にサポートしていきたいと思います。

図4. テレサ福岡天神ウィメンズクリニックでの取り組み

  • 婦人科

    • Web問診
    • PMS/PMDDは日誌記録
    • 受付スタッフ・看護師が声掛け
  • 周産期

    • 助産師との面談
    • パートナーが同席
    • 産後の電話連絡
  • ヘルスケア

    • 健康診断は通院のきっかけ
    • カウンセリングの提案
  • 中西貴子先生 提供

図5. 女性のための「かかりつけ」を目指して

産婦人科以外の先生方へ向けて

  • 女性のための「かかりつけ」は相談しやすい関係づくりから

  • 女性の各世代が持つ特徴をふまえて対応

  • 他科連携する際はタイミングが大切

  • 中西貴子先生 提供
  • 1) 日本産科婦人科学会
    https://www.jsog.or.jp/modules/event/index.php?content_id=4
    (2022年5月12日確認)
  • 2) 『ルナルナ』×「シンクパール」共同意識調査「頼れるかかりつけの婦人科を持とう」
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000002943.html
    (2022年5月12日確認)

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