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Support持続皮下投与
投与方法
本剤は、精密持続点滴装置(注射筒輸液ポンプ)を使用し、自己挿入型皮下カテーテルを経由して持続皮下投与する。本剤は希釈せずに、投与速度(ng/kg/分)、体重(kg)、本剤注射液の濃度(mg/mL)に基づき計算された投与流量(μL/hr)で投与する。
精密持続点滴装置(以下の条件を満たすもの)
- 閉塞/投与不能、残量、電池の消耗、プログラムエラー及びモーターの機能故障のアラームがあること。
- 送達精度は±6%より優れること。
- 陽圧駆動であること。
- 薬液容器は塩化ビニル、ポリプロピレンあるいはガラス製であること。
- 約2μL/hr刻みの調節が可能であること(皮下投与のみ)。
薬液の調製~投与流量の計算と例示
参考として、トレプロスト注射液の各規格を使用した場合の体重別投与流量一覧を以下に示します。
精密持続点滴装置(注射筒輸液ポンプ)使用時の早見表
(20mg・50mg・100mg・200mg各製剤使用)
表中の投与流量(μL/hr)に72をかけ合わせた注射液量(μL)をバイアルから採取し、注射筒輸液ポンプにセットする(交換頻度を3日に一度とするため)。
注射筒輸液ポンプ(TOP-8200R)はシリンジ容量が2mLであることから、投与流量が27.0μL/hrを超える場合は製剤規格の変更を考慮する。但し、表中の斜体部分は別途考慮する。
入院治療の手順
投与開始時(体重60kgの患者に、トレプロスト注射液20mg製剤を使用し、投与速度1.25ng/kg/分で投与する場合)
早見表より、体重60kgで投与速度1.25ng/kg/分を投与するには、トレプロスト注射液20mg製剤を使用し、投与流量(基礎注入量)を4.5μL/hrに設定することを確認する。
2. 以下の手順に従って、シリンジをポンプにセットし、留置針との接続を行います。
- 1. シリンジとチューブを接続する
- 2. シリンジをポンプにセットする
- 3. 留置針を穿刺する
- 4. チューブに薬液を満たす
- 5. チューブと留置針を接続する
予備のポンプ
注射筒輸液ポンプは、ポンプの故障等の異常が生じた場合に備えて常にバックアップ用のポンプを1台以上用意しておく必要があります。使用中のポンプに、異常が生じたり、故障した場合には、ただちにもう1台のポンプに交換します。
- 14.1.4 本剤を希釈した場合、37°Cでは48時間以内に投与を終了すること。また、本剤を希釈せずに薬液容器に入れた場合、37°Cでは72時間以内に投与を終了すること。
- 14.1.5 薬液交換時、使用後の薬液容器内の残液は再使用しないこと。
- 14.1.6 穿刺後のバイアルは30日以内に使用すること。