鑑別編
内視鏡像を基に診断してみよう
2年前より間欠的な腹痛、発熱、下痢を繰り返す
患者さんの診断名は?
難易度:★★☆
【監修】
岩手医科大学 内科学講座消化器内科分野 教授 松本 主之 先生
【出題・写真提供】
岩手医科大学 内科学講座消化器内科分野 講師 鳥谷 洋右 先生
21歳 男性
- 2年前より、間欠的に腹痛と38℃台の発熱を繰り返しており、症状出現時は下痢を伴っている。症状は3日間程度で自然に改善する場合が多い。
- 腹痛、発熱、下痢が出現したため、その翌日に当院を受診し、血液検査と大腸内視鏡検査を施行した。
● 大腸内視鏡検査(直腸)
- 既往歴
- :花粉症
- 家族歴
- :(父親)潰瘍性大腸炎
- 排便回数
- :1日10回程度の下痢
- 顕血便
- :なし
- 発熱
- :38.2℃
- 脈拍数
- :104回/分
- 血液検査
- :WBC 18200/μL
Hb 10.1g/dL
CRP 15.12mg/dL
Alb 3.6g/dL