鑑別編
内視鏡像を基に診断してみよう
下痢が2ヵ月間続く患者さんの診断名は?
難易度:★★☆
【監修】
岩手医科大学 内科学講座消化器内科分野 教授 松本 主之 先生
【出題・写真提供】
岩手医科大学 内科学講座消化器内科分野 特任講師 永塚 真 先生
61歳 男性
- 45歳時:
- 慢性骨髄性白血病を発症。
- 60歳時:
- 急性転化を来したため化学療法を行うも奏効せず、同種造血幹細胞移植を行った。同種造血幹細胞移植施行2ヵ月後から1日7~8回の下痢を認めたため、当科紹介となった。
● 大腸内視鏡検査(横行結腸)
- 既往歴
- :なし
- 内服歴
- :プロトンポンプ阻害剤、合成抗菌剤、高尿酸血症治療剤、肝・胆・消化機能改善剤
- 家族歴
- :特記事項なし
- 排便回数
- :1日7~8回の水様便を認める
- 顕血便
- :なし
- 体温
- :37.4℃
- 脈拍数
- :89回/分
- 海外渡航歴
- :なし
- アレルギー歴
- :なし
- 血液検査
- :WBC 2690/μL、RBC 260万/μL、Hb 9.0g/dL、Alb 3.6g/dL、CRP 0.23mg/dL