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痛風列伝 vol.2
痛風と会話をした
米国建国の父フランクリン
徳を重んじて「暴飲暴食をしない」を実行
米国建国の父と言われ、独立宣言起草のひとりであるとともに凧上げを通じて雷が電気であると発見したことでも有名なべンジャミン・フランクリンは、痛風に悩んだ偉人のひとりです。
ただ、彼が痛風持ちであったことを意外に感じられる方も多いかもしれません。フランクリンは、20代で「いかなるときでも正しい行動が確実にできるという自信を持つためには、まず第一にそれに反する習慣を打破して良い習慣をつくり、しっかりそれを身につけなければならないとの結論に達した」とし、良い習慣をまとめた『フランクリンの13徳』として知られる名言では、筆頭に「節制:飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ」を掲げているのです。そして彼は、長年、暴飲暴食はもってのほか、節制ある食生活を送りました。それゆえ、健康を維持したまま84歳の天寿をまっとうしたと思っている方も少なくないのではないでしょうか。
晩年は痛風を発症し自虐的な文章を発表
しかし、そのようなフランクリンでしたが、晩年には「節制」とはかけ離れた生活の中で痛風を発症していたのです。その様子は、1780年に6週間、痛風で自宅療養を余儀なくされた際に自作した『Dialogue Between Franklin and the Gout(フランクリンと痛風の会話)』というタイトルのコミカルな文章から知ることができます。文字どおりの「フランクリンと痛風の会話」を抜粋・要約してご紹介しましょう。
- フランクリン
- 「私がいったい何をしたと言うのですか?」
- 痛風
- 「気を遣わず飲み食いしていたでしょう。肉も酒も、運動をする人間にとってのみ良いものなのです。あなたの生活を振り返ってみてください。毎朝、運動をしておなかを空かせる代わりに、あなたはたいてい動くことをいっさいせず、新聞や雑誌、本を読み、クリーム入りの紅茶を4杯、バターを塗ったトーストを1~2枚、消化の悪い塩漬け牛肉を数枚飲食した後、またすぐにデスクに戻り仕事を始めていたではないですか。」
「13徳」を守っていれば、フランクリンは痛風の痛みに苦しまずに済んだかもしれません。生活習慣には十分気を配りたいものです。
- 参考文献
- フランクリン著「フランクリン自伝」(岩波文庫) 136 1957
フランクリン著「Dialogue Between Franklin and the Gout(フランクリンと痛風の会話)」
